「体幹をセカンド方向に倒すようになった」手術後に変化した大谷翔平の投球フォームをスポーツドクターが指摘
今季は8試合に登板し4勝を挙げている大谷。防御率は2・74で66三振を奪っている(C)Getty Images
二刀流として活躍を続けている大谷翔平。2018年のシーズンオフに右肘の内側側副靱帯再建手術、通称“トミー・ジョン手術”を受けたため、2019年には投手として登板することはなく、2020年の登板も2試合のみだった。しかし、2021年シーズンでは先発として23試合にマウンドに立ち、本格的に二刀流として活躍を見せ、今シーズンも投打の軸としてチームを牽引している。
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手術後は順調に投手としても結果を残しているが、実際には術前と術後ではどのような変化があったのか。現役時代に巨人などで活躍した高橋尚成氏のYouTubeチャンネルにスポーツドクターの馬見塚尚孝氏が出演し、術前と術後の投球フォームの変化を語った。
まず馬見塚氏は「一番変わったのはテイクバック」と話す。以前は“インバーテッドダブリュー”と呼ばれるテイクバックで、肩が上がった状態から肘を上げて手を上げて投げる、投げ方だったが、「肘から先じゃなくて、肘よりも手首が先に上がるような上げ方で投げる、という風に変わった」とテイクバックの変化を指摘。
続けて「日本ハム時代は足を上げて一旦体幹を前に倒して投げる時期。それから足を上げて体幹を前にも後ろにも右にも左にも倒さないで、真っ直ぐ立ったまま投げる時期がありました」「手術後に足を上げた後に体幹をセカンド方向に思いっきり倒して投げる。日本でいう村田兆治さん型」と体幹の使い方の変化も説明する。