「監督の様な雰囲気を持っていた」大谷翔平の”戦術眼”に球界OBが感嘆!「気迫の投球→予想外のバント」の流れに唸る
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鬼気迫るプレーの中での冷静さが勝利を手繰り寄せた。
3月16日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝のイタリア戦に9-3で勝利した侍ジャパン。5大会連続でのベスト4進出を決めたこの試合、本塁打を記録した岡本和真(26)や吉田正尚(29)ら中軸の活躍が目立った中、やはり大谷翔平(28)の存在感も輝きを放っていた。
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ランナーを出しながらも先制点を奪えなかった序盤、3回の第2打席では誰もが驚きの声を挙げたセーフティーバントを披露。この判断が日本の得点に繋がった。
また投手としても、4回2/3、2失点という内容だったものの、71球の粘投では一球ごとにかつてないほどの表情、気迫を感じさせていた。
日本ラウンド最後のゲームでみせた「二刀流」はこれまで以上に、そして改めて大谷が抱く勝利への執念が伝わる内容だった。そして、球界OBもこの日の大谷に賛辞を贈っている。
「この試合での大谷は監督の様な雰囲気を持っていた」
そう語るのは現役時代に中日のエースとして活躍し、最多勝やMVP、沢村賞にも輝いた川上憲伸氏(47)だ。YouTubeチャンネル『川上憲伸 カットボールチャンネル』をイタリア戦終了後に更新し、試合内容を振り返っており、大谷の投打において勝負所でみせたプレーがこの試合の勝敗を分けたと分析している。
川上氏が特に驚きの声を挙げていたのが2回の投球。先頭のパスカンティーノを空振り三振に打ち獲った164キロのストレートに対し「あれだけスライダー系統をみせられた後での164キロ。これではバッターはファウルすら無理でしょうね」と述べている。