「大谷史上最長の試合」はMLB史上初の野手がセーブ記録、日米の最長試合は?
エンゼルス・大谷翔平選手がメジャーならではの「マラソンゲーム」を体験した。7月25日のオリオールズ戦は延長16回に及ぶ激闘となり、試合時間6時間19分で決着。イニング、時間ともに大谷がメジャー挑戦してから経験した最長のものとなった。
大谷はメジャーで初めて8度打席に立った。2四球1死球と3度出塁したものの、残る5打数は無安打。左飛が3つに、左邪飛が1つ。空振り三振が1つだった。延長15回には同点の2死二塁と一打サヨナラのチャンスで打席が回ったが、左邪飛。チームも8-10で競り負けた。
MLB史上初の野手でセーブ記録
相手のオリオールズは投手がいなくなり、2点リードの16回裏に登板したのはセンターを守っていたウィルカーソン。54マイル(約87km)前後の遅球で3者凡退に締め、メジャー史上初めてセーブを挙げた野手登録選手となった。
試合が終わった頃には日付が変わり、午前1時をゆうに過ぎていた。原則として引き分けを採用していないメジャーならではのロングゲーム。ではメジャー史上、最も試合時間の長い試合は何時間だったのだろうか。
メジャー史上最長時間試合として記録に残るのは、1984年5月8日のホワイトソックス-ブルワーズ戦。延長25回に及び、8時間6分の末、7-6でホワイトソックスが勝った。
イニングで見ると、最長試合は1920年5月1日のブレーブス-ロビンス(現ドジャース)戦。現在とはルールが異なり、こちらは延長26回の末に1-1の引き分けに終わった。ロースコアゲームだったがゆえか、試合時間は3時間50分で終了を迎えた。
ポストシーズンに目を移せば、記憶に新しいのが昨年のワールドシリーズだろう。10月26日、ドジャースが本拠地のドジャースタジアムにレッドソックスを迎えた第3戦。延長18回、試合時間7時間20分にも及ぶ激闘の末にドジャースが勝利した。この試合、前田健太投手も15回から7番手で登板。5者連続三振を含む2回1安打無失点の熱投で勝利を引き寄せた。
試合時間はそれまでのポストシーズン記録の6時間23分を大きく更新。イニングの18回は最長タイ記録だった。