大谷翔平、再び快記録を生む! 大投手ライアン級の活躍に敵将も脱帽「毎年MVPに選ばれてもおかしくはない」
チーム状態は明らかに上昇。原監督もひと安心といったところか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
大谷翔平は、またも多くの快記録を生んだ。
現地5月21日に本拠地で行なわれたツインズ戦に大谷は「3番・投手兼DH」で先発登板。6回99球を投げて被安打2、1失点、9奪三振と好投した。
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過去4登板で防御率6.12、FIP6.14(被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標)と打ち込まれていた右腕だが、この日は安定感があった。3回に相手主砲カルロス・コレアに83.4マイル(約134.2キロ)のスイーパーを痛打されて失点を喫したものの、その後は危なげない投球でツインズ打線をシャットアウト。試合後に本人は「ちょっと球数が多かった」と反省を口にしたが、クオリティースタートを達成したのは、4-2で勝利したチームのシリーズ勝ち越しへの大きな貢献となったと言えよう。
過去25イニングで17失点と苦しみ、一部で「スランプ」を指摘されてもいた“投手・大谷”。この日も4四死球と制球に課題を残した感が否めないのは確かだった。それでも球史に名を刻む記録を残すのは彼の凄みだ。
米データ会社『Codify』によれば、今季の大谷は1登板で9奪三振以上、被安打2以下に抑えたのが3回目となって、スペンサー・ストライダー(ブレーブス)、マイケル・ワカ(パドレス)を抜いてメジャー単独1位となった。また、米スポーツ専門局『ESPN』は、エンゼルスにおいてシーズン最初の10登板で80奪三振を記録したのは、往年の大投手ノーラン・ライアンが1978年に10先発登板で97奪三振を記録して以来の快挙になったと報じている。