大谷翔平が他球団に贈った“感謝の手紙” 偉才の礼節をMLB球団幹部が証言「信じられないぐらいに礼儀正しかった」
グラウンド上でのパフォーマンスが脚光を集める大谷。しかし、彼が多くの人々から愛される理由は、プレー以外の面にもワケがある。(C)Getty Images
大谷翔平の人格者ぶりが垣間見えるエピソードが話題を呼んでいる。
明らかにしたのは、米スポーツ専門局『ESPN』だ。現地5月27日に「ショウヘイ・オオタニに対するMLB幹部の声」と銘打ったレポートを掲載した彼らは、大谷が2017年にメジャー移籍を決めた際の舞台裏を記した。
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当時、日本ハムで二刀流をこなしていた大谷。しかし、アメリカにおいては故障の懸念などもあり、投打で活躍できるかに懐疑的な声も少なくなかった。往年の大投手ジョン・スモルツは21年に出演した『MLB Network』の番組において「正直に言って私は彼がどこかの時点で戦力外通告を受けるだろうと思っていた」と赤裸々に告白したほどだ。それゆえ17年時点でポテンシャルを高く評価はされこそ、具体的な交渉を見送る球団もあった。
とはいえ、最終的に4球団が候補となった交渉は大きな話題となった。同局の取材に対して回答した某球団幹部は「我々は膨大な時間を割き、プレゼンテーションの準備を重ねた。そして完璧なパワーポイントの資料や刺激的なビデオを作製したが、彼は最初からエンゼルスと契約することに集中していたと思う」と当時を回想している。
そのなかでエンゼルスと契約を締結した大谷は、他球団に対しても真摯な姿勢を貫いた。『ESPN』によれば、彼は自身に興味を抱き、交渉の場を設けてくれた関係者たちに対し、感謝の手紙を送ったという。