「本当に驚きだった」イタリア監督も脱帽した「大谷のクレバーさ」【侍ジャパン】
(C)Getty Images
敵将も絶賛だ。侍ジャパンは16日に行われた「カーネクスト2023 WBC東京プール」の準々決勝(東京ドーム)でイタリアを9ー3と破り、5大会連続の4強入りを果たした。
重い扉をこじ開けたのは、意表をつく作戦もあった。
両軍0-0の無得点で迎えた3回一死一塁の場面、これまでも捕手出身のイタリア代表のマイク・ピアザ監督は選手ごとにデータに基づき、守備シフトを徹底的に活用。勝ち上がってきた経緯がある。大谷に関しては引っ張り警戒の右寄りの「大谷シフト」を敷く中、大谷は初球を三塁方向へセーフティバント。メジャー屈指の強打者でもある大谷のバントには左腕ラソーサも慌てて、思わず悪送球となった。相手のミスを誘うクレバーなプレーで好機を広げ、この後の岡本和真(26)の3ランにつなげた。
試合後、インタビューに応じたピアザ監督は、この場面に関して「彼はバントなんかしたっけ?(笑)」とおどけながらも、「本当に驚きだった」と投げては164キロ、打ってもホームラン、バントもこなすと多彩な才能に改めて舌を巻いた。
「彼は、打者であり投手でもあったので、攻撃面で貢献しようと思ったのだろう。彼はアウトにするのが難しい選手だ。オオタニは我々の守備を瞬時に理解して、抗おうとしたのかもしれない。素晴らしいプレイヤーである」と絶賛の嵐だった。
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