岩嵜翔が金銭トレード、中日&オリックスの「思惑」は? 補強の可能性とTJ手術者の続出
■オリックス側の視点:ブルペン拡充の裏に大量のTJ手術敢行
対するオリックスはなぜ岩嵜を必要としたのか。もちろんブルペンの拡充が主たる目的だろうが、背景には多くの救援陣がトミー・ジョン手術(TJ手術)を敢行している点がある。
今年だけで吉田輝星、宇田川優希、小木田敦也、東山玲士、前佑囲斗の5人がTJ手術を受けている。一般的にTJ手術は実戦復帰まで1年半程度かかるので、「今季絶望」の投手を5人も抱えているのだ。特に吉田、宇田川、小木田は昨季まで多く稼働していたため、チームが受けるダメージは少なくない。
実際、救援防御率4.54はリーグワーストの数字。ルイス・ペルドモ、アンドレス・マチャドの両外国人と阿部翔太は奮闘しているが、昨季ブレークした古田島成龍、左の山田修義、剛腕の山﨑颯一郎は軒並み数字を落としている。
TJ手術歴があり、10月で36歳になる岩嵜にフル回転を望むのは酷な話ではあるものの、現状では中日に比べて働き場所は多くなるはず。4シーズンぶりのパ・リーグでもうひと花咲かせてもらいたい。
[文:尾張はじめ]
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