「宇野昌磨引退」表記への違和感 プロ転向で広がる活動の場 増す存在感 競技会出場だけが全てではない
宇野が今後はプロとして観客を魅了する(C)Getty Images
涙はなく、清々しい再出発の場でした。
フィギュアスケートの男子で2018年平昌五輪では銀メダル、2022年北京五輪では団体銀メダル、個人銅メダルに輝いた宇野昌磨選手が5月14日、東京都内で引退会見に臨みました。45分間は笑みが絶えず、ユーモアにあふれた宇野選手らしいひと時でした。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「会見の模様は宇野選手が所属するトヨタ自動車のYouTubeチャンネル『トヨタイムズスポーツ』で生配信されたのですが、終盤には『スクショタイム』が設けられるなど、最後まで応援してくれたファンの方々への感謝があふれているのが印象的でした」
競技者としての人生を終えた今後は、プロに転向し、アイスショーへと活動の場を移します。すでに7月には鹿児島での「プリンスアイスワールド」や愛知、東京での「THE ICE」、8月にはスイスで大きなショーに臨み、9月には東京で開催される「ワンピース・オン・アイス」でルフィ役を務めるなど、ハードな日々が待っています。
そして、素直な疑問が湧いてきます。
フィギュアスケートの選手は競技者からプロになると「引退」とされますが、果たして宇野選手は“引退”なのだろうか、と。
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