低迷巨人で気を吐いた戸郷翔征 球団OBは投球術の変化を指摘「意味のあるシーズンだったのでは」

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2年連続でチームの勝ち頭になった戸郷。エースと言って差し支えないだろう(C)CoCoKARAnext

 原辰徳監督が退任となり、来季からは阿部慎之助新監督が率いることが発表された巨人は来季、2年連続Bクラスからの脱却はもちろん、2020年以来のリーグ制覇も期すシーズンとなる。

【動画】強力なアメリカ打線を手玉に!「正気の沙汰ではない」と言わしめた戸郷翔征のピッチング





 新体制となったチームは今後、コーチ陣の組閣、戦力の整備、ウィークポイントの補強など、来季へ向けやるべきことは山積。球団史の中でも高い実績を残してきた指揮官が去ったことで、激動のオフとなることが予想されている。

 その中で、すでに来シーズンでも巨人の中心となり、チームの大黒柱としての期待が膨らんでいる選手が、2年連続でチームの勝ち頭となった戸郷翔征だ。

 今季、防御率2.38はリーグ4位、勝ち星はリーグ2位タイの12勝と、いずれも高い数字を残した。シーズン開幕前にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表として、世界一奪還に貢献した。レギュラーシーズンへの調整に苦しんだ代表選手もいた中で、戸郷は4月で3勝をマーク、球宴までに8勝を挙げるなど抜群の安定感を誇った。

 後半戦では思うように勝ち星が伸びなかったものの、完投数が自己最多となる4度を数えるなど、先発投手として頼もしさを増したシーズンだったとも言える。

 プロ5シーズン目を終え、来季も投手陣の先頭に立ち、チームの巻き返しの原動力となることが求められる23歳には、球団OBからもエールが贈られている。さらに、ピッチングの変化を指摘する声もあるようだ。

「最多勝は獲れなかったけど、すごい飛躍の年になった」

 そう語っているのは、1980年代から90年代、巨人先発陣の一角を担い、完全試合も達成した実績を持つ槙原寛己氏だ。同じく巨人OBの岡崎郁氏のYouTubeチャンネル『アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】』にゲスト出演し、今季の戸郷のパフォーマンスを振り返った。

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