【第1回】「一番最初に必要としてくれた」――武田翔太が韓国・SSGランダース行きを決断した理由
一方でSSGは、『この範囲の中で最大級の契約条件で迎えたい。本当に必要としている』という意思をはっきり伝えてくれた。そこで迷いはなくなりましたね」
金額よりも「必要とされているかどうか」。その基準で選びたかったと武田は強調する。
「日本の球団でも良かったですし、育成だから嫌だとか、そういう思いもまったくなかったです。ただ、一番最初にどんな形でもオファーを出してくれたところに行こう、と決めていたので。そこに自分が素直に頑張れる環境があるかどうか、だけでした」
ソフトバンクから戦力外通告を受けたあとも、焦りはなかったという。
「自分の場合は、野球をやめた後にやりたいことをかなり前から決めていて、その準備も進めていました。最悪オファーが来なかったらそっちに進めばいい、という選択肢があったので、『やばい』とはならなかったですね。だから、周りが想像しているよりは余裕があったと思います」
韓国行きの決断の裏側には、「必要としてくれる場所で、もう一度勝負したい」というシンプルな思いと、アメリカでの出会いから生まれた縁への恩義があった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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