衝撃FAに繋がった“特殊事情”とは? 今永昇太がカブスとのオプション行使を拒否した背景「明らかにリスクの高い提案だった」
今後を予想する上で、興味深いのは…
さらに今永側には来オフの市場動静が予想しづらいという特殊事情も絡む。というのも、来オフに選手会との労使協定が終わりを迎えるMLBは、現時点で選手会の交渉のもつれが必至と見られ、中長期のロックダウン突入が濃厚視されている。仮にそうなった場合には、FA市場での交渉への影響は小さくないのだ。
今後はクオリファイングオファー(QO)を提示するか否かによって展開が変わってくるはずだ。仮にカブスがQOをかける場合には、今永側のオプションを超える2202万5000ドル(約33億円)を支払う必要がある。また、ここで合意に至らなかった場合にFAとなると、当該選手の獲得球団はドラフトの上位指名権の譲渡が必要となるため、提示が足枷となる可能性はある。
また、今後を予想する上で、興味深いのは、今オフのFA市場において、投手では「大物」が少ない点だ。
打者ではカイル・タッカーやカイル・シュワバー、アレックス・ブレグマンなど大型契約が予想されるスラッガーが居並んでいるものの、投手において、いわゆる「大物」とされるのはディラン・シーズぐらい。無論、レンジャー・スアレスやフランバー・バルデスなど実力派の投手はいるものの、貴重な左腕でもある今永であれば、先発層が手薄で、資金力豊富な球団が獲得に乗り出す可能性は大きい。
実際、米メディアでは早くも争奪戦の様相も予想されている。「イマナガは2年契約で3000万ドル(約46億2000万円)以上の金額を得られるという仮定に賭けている」とした米スポーツ専門局『CBS Sports』は「シーズ、スアレス、バルデスを除けば、買い手となる球団は多少の疑問符の付く投手陣を選別していくことになる」と指摘し、「イマナガは現時点でバルデスやスアレスより一歩下の、混沌とした第2層に位置付けられる」とした。
果たして、今永の動静は今後にどのような動きを見せていくのか。カブスのQOを巡る決断を含めて、目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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