今永昇太が「打たれない理由」を考察 MLB200勝の大投手も舌を巻いたDeNA時代から変化した“術”「100マイルはいらない」

タグ: , , , 2025/4/8

子どもが手本にすべき今永の投球

 実際、百戦錬磨の大投手も“投げる哲学者”の異名を授かる今永の投球術に舌を巻いたことがある。昨年5月にMLB公式ネット局『MLB Network』の番組で、カージナルスで2度の最多勝賞に輝くなど、メジャー通算200勝を挙げた名投手アダム・ウェインライト氏は「イマナガは4シームをゾーンの高めに本当に上手く投げ込んでいる。これは全ての投手ができる技じゃない」と激賞。そして、こうも続けた。

「いいかい、私はこれを見ている子どもたちに言いたいんだ。メジャーリーグに行くために、必ずしも100マイル(約160.9キロ)を超えるボールを投げる必要はない。重要なのはいかにコントロールするかだ。彼(今永)のように、ピッチャー有利のカウントを作り、ボールを上下に動かせればいいんだ。彼は自在にスイーパーも、スプリットも投げられるが、それは4シームを良いところに積極的に使っているからだと思っている」

 かくいうウェインライト氏も力技でねじ伏せるようなタイプの投手ではなかった。現役時代は平均90.7マイル(約146キロ)の4シームを軸に、チェンジアップとカットボールを巧みに使い分けながら打者を翻弄。今永同様に身に着けた「術」で勝ち星を重ねた。

 無論、今永自身の向上心の賜物だ。常に強打者をいかに抑えるかを模索し続け、メジャーリーグにまでたどり着き、「カブスのエース」と評されるまでに至った31歳に興味を抱かずにはいられない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】日本で痛打されたのになぜ? 今永昇太の“高めの直球”がMLBで異彩を放つ理由 背景にあったバウアーの「逆説」

【関連記事】今永昇太、再びの快投でエースの地位確立 衝撃の防御率0点台の左腕に止まぬ称賛「野球界で最高の投手の一人」

【関連記事】米球界席巻の“魚雷バット”はなぜ生まれた? 開発者が誕生秘話を告白「選手は投手の質向上に不満を覚えていた」

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム