球速が“平均以下”なのになぜ打たれない? 歴史的な快投を続ける今永昇太の直球がMLBの強打者たちに通じる理由

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 レベルスイングを心掛ける打者の多い日本では「高めは危険」。だが、メジャーでは概念が逆。低めこそ被弾するリスクがある傾向が強い。今永はこの傾向の違いに瞬時に対応したと言えよう。

 また、他の投手たちとは一線を画すスリークォーター気味のリリースポイントも好結果をもたらしているようだ。18日の試合で今永と対峙したパイレーツのジョーイ・バートは「彼は背が低いからか、リリースの位置が異常なんだ。イマナガは投手が持っているべきファンキーな要素を持っている」と分析した。

 無論、ここから相手チームや打者たちによるデータ研究が進めば、攻略される試合も増えてくるだろう。そのなかで今永がいかに最適解を見出していくのか。その時こそ日本時代から「投げる哲学者」と評される男の真価が問われそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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