「4番が打てないと回らない」――忘れがたい唇をかみしめた夜 藤川阪神の「4番・森下翔太」に惹かれる理由

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 無論、開幕まで時間はあり、競争は続いていく。レギュラー核と言える森下とて“絶対”はない。それでもスイートポイントでしっかりと捉えられている打撃内容からして、若武者の存在は頼もしい限りだ。

 成長著しい24歳が「4番への想い」を強く見せたことがある。それは昨年11月に開催されたプレミア12での一コマだ。

 初の代表入りを果たした森下は、井端弘和監督から侍ジャパンの4番に据えられると、大会を通じて打率.357、1本塁打、出塁率.459、OPS1.031とハイアベレージを記録。打線の核となったわけだが、台湾代表での決勝戦ではチャンスで凡退。チームが連覇を逃した試合後には「やっぱり4番が打てないとチームが回らない」と唇をかみしめていた。

 嬉々として“世界制覇”を喜ぶ台湾ナインを尻目に、「絶対、技術的にアップしたい」と悔し気な表情を浮かべた。うつむき加減に打てなかった責任を痛感するその顔は、往年の「虎の4番」たちが見せてきたそれでもあった。

 23年の日本一を達成した選手も残り、盤石と言える投手陣を活かす意味でも打線の活発化は必須。無論、1番から9番までの絡みがカギとなるが、その中心を若き主砲が担っていくようになれば、阪神の黄金期は間違いなく訪れる。藤川監督をはじめとする首脳陣もそこを期待しているはずである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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