高卒直接メジャー決断 桐朋・森井翔太郎をドラフトで強行指名する球団はあるのか
前述のデスクは続けます。
「あの時の大谷は、高卒即MLB球団入りを公言していました。いち早く自身の能力を評価し、常に見守ってくれていたドジャースに対する恩義もあったと伝えられています。しかし、日本の宝を海外に流出させてはいけないという強固な思いとともに、ドラフト会議前に日本ハムが1位指名を表明。当日に指名を強行しました。当初は大谷の意志は固く、翻意は難しいのではとのムードだったのです」
それを覆したのは日本ハムの「どうしても来て欲しい」という熱意と、前代未聞の「投打二刀流プラン」だったことは有名な話です。
「結果的に、大谷は栗山英樹監督という稀代のアイデアマンのもと、投打両面で圧倒的な活躍を見せた上で5年目のシーズンを終えた後、MLB挑戦を決断しました。それから先の活躍については、いまさら触れるまでもないでしょう。一つ言えることは、日本ハム入団や、栗山監督との出会いこそが、現在の大谷を形成する大きなファクターになっているということです。NPB入りは決して『遠回り』ではなかったと言えるでしょう」(前述の記者)
となると10月24日、森井にもNPB球団からの「強行指名」はあるのでしょうか。
「各球団とも、森井の思いを尊重し、指名を見送ることになりそうです。大谷の活躍もあり、当時と比べて、MLBは日本の高校生にとって、さらに身近なものになりつつあります。森井は英語の学習にも必死に取り組んでいるそうですし、彼の純粋な夢を後押しすることになるのではないでしょうか」(前述の記者)
新たなパイオニアの挑戦に、ファンの熱い視線が注がれそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「阿部巨人」黄金期へドラフト指名すべき「3人の逸材」とは
【関連記事】記録的低迷の西武は大学屈指のスラッガーを確保か ドラフトまで1か月半、各球団の1位候補を予想【パ・リーグ編】
【関連記事】巨人は宗山塁でショート問題を解決? ドラフトまで1か月半、各球団の1位候補を予想【セ・リーグ編】