広島・田村俊介は1軍出場10試合で侍ジャパン選出 代表最年少メンバーのキャリアを振り返る
■2年目で才能の一端を披露
ルーキーイヤーは2軍で鍛えられ、43試合に出場。打率.185、0本塁打と結果を残すことができなかった。2年目の昨季は1軍キャンプに抜擢されると完走を果たし、オープン戦でも“プロ1号”となる本塁打を放つなど活躍。見事に開幕1軍の切符をつかんだ。
その後2度の昇降格を経て、9月12日に3度目の1軍へ。同日のヤクルト戦(神宮)で早速スタメン出場すると、第2打席でプロ初安打をマーク。サイスニードからセンター前に運ぶヒットだった。
翌日も安打を放つと、9月14日のヤクルト戦(神宮)では高橋奎二からプロ初の二塁打。同15、16日の阪神戦(マツダ)では2試合続けての複数安打。出場すれば必ず安打を放つ状況が続き、CS争い真っ只中のチームの中で立派な戦力となっていた。
しかし、好事魔多しとはこのことを言うのだろうか。9月17日の中日戦(バンテリンD)で齋藤綱紀の投球が左手小指に当たり、結果は骨折。そのままシーズンを終えてしまった。
■西川の穴を埋める最有力候補
昨季の死球による離脱は不運だったが、ここから田村は成長を止めることなく、3年目を迎えた。
2月17日のロッテとの練習試合(コザ)では、対外試合最初のスイングで右翼へ本塁打。オープン戦では本塁打こそないものの、打率.286とまずまずの成績(※3月2日現在)。初戦の中日戦(北谷)ではWBC戦士で同じ愛知県で鎬を削った髙橋宏斗から三塁打を放っている。
チームは西川龍馬(オリックス)が抜け、外野のポジションが空いている状況。田村にとってはレギュラー奪取のチャンスだ。侍ジャパンでインパクトを残して、勢いに乗っていきたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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