史上初、ソフトテニス界に学生プロ誕生! 上岡俊介のメンタルコントロール術
実力と人気を兼ね備え、今後の活躍に注目が集まるソフトテニス学生プロ、上岡俊介選手インタビュー企画。第2弾となる今回は、上岡選手の「心」に注目。「負けても引きずらない」「時間が解決してくれると思っている」と、自身のことを「前向きでポジティブな性格」と語る上岡選手のメンタルコントロール術をご紹介します。
勝ちたいとリラックスの間で気持ちをキープする
Q:気持ちを切り替えたい、リラックスしたい時はどのように過ごしますか?
上岡:他の選手やスタッフとコミュニケーションを取ることもありますが、自分ひとりの時間も大切にしていて、その時は好きな音楽を聴いています。どちらかと言うとポジティブ思考なので、負けた時もあまり落ち込まない、引きずらない、次の試合に向けてすぐに気持ちを切り替えるようにしています。もっとも意識しているのは、勝ちたいと思いすぎないことです。勝ちたいという気持ちが強すぎると力んでミスにも繋がるので、「勝ちたい」と「リラックス」の間の状態で気持ちをキープするようにしています。少し楽観的かもしれませんが、年中試合があるのでその試合だけに集中しすぎない。1試合ぐらい負けても、1年全体を通して良い成績がおさめられたらいいんだから…という気持ちを保つように意識しています。
Q:メンタルコントロール術は、どのように身に付けたのですか?
上岡:ジュニア時代の練習が本当にきつくて、それに耐えて耐えて…という経験からだと思います。どんなに厳しい状況に置かれても乗り越えられる、時間が解決してくれるとも考えられるようになりました。だから、いまも練習ではとにかく自分を追い込む、私生活でも自分に厳しい条件をつけることで、試合のプレッシャー、キツさにも耐えられるようになりました。これだけ練習してきたので大丈夫!と思うようにしています。
大切なのは、期間・時間、目標を定めておくこと
Q:練習や私生活で厳しく追い込むということですが、息抜きどのようにしていますか?
上岡:息抜きというよりは、どんなことも期間や時間を決めておくことが大切です。例えば、「この時期はこれぐらい練習をする」と目標を設定します。でないと、体がもちません。プロになって、今まで以上に自分自身で管理し、コントロールしなければなりませんが、どういう練習をしたらよいか、調子が悪くなった時にどう立ち直るかということは、今までたくさん指導を受けてきた中で把握ができています。その経験を活かして練習しています。コロナ禍、試合数が減っているのでメンタル面での不安は少しありますが、この日、この試合だけに集中するのではなく、先を見ながら、年間通して勝率が良くなるようにという気持ちで挑みます。