「超変革」の象徴だった天才バットマンが迎えた“必然”の戦力外 阪神・高山俊はもう一花咲かせるか
しかし、「超変革」の象徴となった天才バットマンだったが、2年目以降は成績が徐々に低迷。入団4年目からは福留孝介、糸井嘉男、そして新人として加わった近本光司との競争に敗れて、1軍からも遠のく日々が続いた。
春季キャンプやオープン戦では結果を出せても、いざシーズンが始まると、結果が出なくなる。そんな状態が続いた高山。おそらく本人も「正念場」と位置付けていたであろう、岡田彰布監督による新体制が発足した今季はなんと1軍出場なし。2軍でも出場92試合で打率.249、出塁率.339と精彩を欠いた。気づけば、30歳。佐藤輝明や森下翔太、前川右京ら若手の台頭が目立つチームにあって戦力外通告も必然ではあった。
間違いなく待ち受けているのは厳しい冬だ。それでも、すでに現役続行の意思を見せているという高山はもう一花を咲かせられるか。30歳と決して若くはないが、虎党を沸かせた天才がこのまま終わるのは惜しい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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