MLBにも地殻変動が・・・新型コロナウイルスの影響によりマイナー球団を大幅削減へ
そんな泥仕合のさなか、降って湧いた新型コロナウイルス騒動である。MLBは大幅な開幕延期を余儀なくされている。いくつかの案が浮かんでは消え、公式戦開催の目途は全く立っていない。球団を取り巻く経済的な状況も一変してしまった。
事情はマイナーリーグ側も変わらない。これまでも各チームは独立した経営権は持ちながらも、提携するMLBの親球団からの融資という形でのサラリーに頼っていた。そこが細れば各マイナーチームの経営も立ちゆかなくなる。
目に見えないウイルスという共通の敵を前に、球団削減案に同意せざるを得なかった、といのが実情だろう。
もっとも削減対象のチームは、これで完全に消滅するわけではない。MLBとの提携は解消されるが、その後も独立リーグに所属するなど、活躍の場を変えてチーム存続の道を探ることは可能である。ただし、ウイルスが蔓延している今の状況では、現実的な手段と言えるかどうかははなはだ疑問ではあるが。
年初には今回の削減により、5000人を超えるマイナーリーガーのうち、1400人近くが失業するという試算が米メディアでされていた。待遇面の問題は大きかったが、それでもマイナーという裾野の広さこそがMLBの魅力であり、また世界一基準のプレーを支えていた。新型コロナウイルスの影響で、球界にも地殻変動の時が忍び寄ってきている。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]