MLBにも地殻変動が・・・新型コロナウイルスの影響によりマイナー球団を大幅削減へ
苦渋の選択か、どさくさ紛れなのか。
MLB機構とマリナーリーグ側が、現在162あるマイナー球団を120に削減することに合意したと複数の米メディアが報じた。
マイナー球団削減案は昨年の秋に浮上していた。MLBとマイナーリーグ間の野球協定が2020年シーズン後に失効するため、MLB側から提案していた。
背景にはマイナーリーグの待遇改善を目指す狙いがあった。多くのマイナーリーガーの時給は最低賃金に満たない。バスで長時間移動を強いられるなど、労働環境に批難が集まっていた。一方で、マイナー全体を見ればメジャーへの昇格率は10%前後に過ぎない、というデータがある。リーグ全体の改善のため、球団数削減が避けられないという主張だった。
ただし、これには反発する声も大きかった。今年1月には削減案に対し、連邦下院4議員が反対の議決案を提出。驚いたマイナーリーグ側からの依頼により動いたものだった。マイナーリーグには名も無い地方都市を本拠とするチームが多い。それらのチームは「おらが町」の象徴として、地元ファンから愛されているのも事実だ。
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