苛烈なSNS被害 豪州ブレイキン選手をレジェンドOGも積極擁護「彼女のパフォーマンスを批判する人が見落としていること」【パリ五輪】

タグ: , , , 2024/8/12

 自身も参加した五輪に関して「すべてのアスリートの目標が金メダルを獲得することではありません」としながら、近代オリンピックの父として知られるピエール・ド・クーベルタン男爵の「オリンピックで最も重要なことは勝つことではなく、参加することである」という有名な言葉を引用。

 続けて「それこそがガンがやったことであり、彼女の活躍をきっかけに誰もが見落としていた点だ」とまずは参加することに大きな意義があるとした。

 今回の騒動ではガンに向け、SNS上でし烈な批判が続いていることを受け、豪選手団の団長も「本当に残念でした」とコメントしているが、ピアソン氏も「完全に同意します、私はとにかく誰かをいじめたり荒らしたりすることを容認しませんし、人々が彼女について言っていることは恐ろしいと思います」とSNS上で批判している人々を断罪した。

 「あなたが知らない人々から世界中で笑われることを想像してみてください」と人の立場に立つことが重要としながら、今回のガンのパフォーマンスに嘲笑コメントがついていることで、「アスリートに対するこの反発は、スポーツが将来の世代にブレークインするのを助けることは決してありません」とばっさり。五輪の大きな目的であるスポーツの持つ力を伝え、若い世代への競技普及につながらないと危惧する。

 さらに続けて、「私はオリンピックという伝統的なスポーツが大好きですが、前進し、進歩するためには、あらゆる種類のスポーツを通じて人々を巻き込む必要があります」と多種多様な競技に理解を示すことがスポーツ界にとっても大事とした。

 ガンはその点では「そのスポーツでおそらく他の誰よりも多くの目をブレイキンに向け」たことに成功したとして、話題を集めたカンガルーダンスなども真似する人が現れると見る。ひいてはそのような行動がスポーツの魅力を伝え、健全な発展につながっていくと結んだ。

 ブレイキンをめぐっては、すでに次回のロス五輪では不採用が決まっている。今大会ではダンスの新たな魅力を伝えたとされる中、またも選手をめぐってくり広げられた誹謗中傷問題。ピアソン氏が訴えるように「もし自分が言われたら」の観点がどの場でも必要なことは言うまでもない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「恥ずかしくないのか」責任逃れの発言? 酷評相次ぐ選手村のシェフが漏らした“本音”に批判殺到!「台無しにした」【パリ五輪】

【関連記事】身長届かず、痛恨の0点 スポーツクライミング女子・森秋彩への“壁”に英紙も疑問「ファンは『いじめ』と主張」【パリ五輪】

【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム