ダルビッシュが8者連続三振、日本の記録は??
カブスのダルビッシュ有投手が圧巻の奪三振ショーを演じた。17日のレッズ戦に先発。2回1死でのグレイから、4回最後のオグラディまで、球団新記録であり、日本人大リーガー新記録となる8者連続三振に斬った。
その前の初回に3失点と立ち上がりを攻められており、7回を投げて6安打4失点で結果的には敗戦投手となってしまった。それでも2013年には277奪三振でタイトルを獲得した右腕にとって、完全復活への手応えを改めて深めたマウンドとなった。
メジャーでの連続奪三振の記録は、トム・シーバー(メッツ)が1970年にマークした10者連続。近年ではダグ・フィスター(タイガース)が2012年に9者連続をマークしている。
日本記録は9者連続で、1957年に梶本隆夫(阪急)が、1958年に土橋正幸(東映)が記録した。
江夏豊
ただオールドファンの胸に焼き付いているのは、あの江夏豊(阪神)が1971年のオールスターでみせた9者連続三振だろう。
7月17日、西宮球場で行われた第1戦。チームメートであった田淵幸一とバッテリーを組み、先発した江夏は初回の一人目・有藤通世(ロッテ)から、3回最後の加藤秀司(阪急)まで、9人の打者を全て三振に仕留めた。
オールスターでは規定により投手は3イニングしか投げることはできない。規定変更がない限り、更新することは不可能な大記録として今も輝く。
9人目の加藤がファウルフライを打ち上げた時には、ボールは結果的にスタンドに入ったのだが、「追うな」と捕手の田淵を制した。後に当時の心境を「早く座ってほしかった。プレッシャーの中、早く投げて早く三振取って帰りたかった」とテレビ番組で振り返っている。