沢村賞の「該当者なし」は正当か否か 賛否両論を呼ぶ“シビアすぎる基準” 現状維持を推す声も「保った方が価値は上がる」

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 この沢村氏の異次元さはリスペクトすべきではある。ただ、時代は大きく変化し、投手を巡る情勢も様変わりしている。とくに昨今の野球界ではアマチュアも含めて分業制が進化し、「200イニング以上の投球回」と「10完投以上」の基準を満たすのは至難のワザといえる。

 ゆえに今回の選考結果は少なからず反響を生んでいる。Xでは「評価基準の価値観がズレてきている気がする」「時代に沿った基準に変えないと」「完投数は現代野球ではクリアはほぼ不可能でしょ」と異論が相次いだ。一方、委員会の決定に賛同するファンも少なくなく、「価値を守り抜いた委員会の判断は正当」「基準を変えたら沢村賞ではない」「該当者なしは納得。ある程度は基準を保った方が価値は上がる」といったコメントも目立った。

 果たして、沢村賞の在り方は時代に沿っているのか――。世間の反響を見ても、選考基準にメスが入れるべきかを含めた議論の必要がありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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