なぜ“打ち切り”にしたのか 大雪で下された疑問の決断の舞台裏 4位に泣いたドイツで「正しい判断」の声も【冬季五輪】
最終的な決断を下したペルティーレ氏(C)Getty Images
当事者たちの不満を招く決断だった。現地時間2月16日に行われたミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプ男子スーパーチームは、最終ラウンドの途中から強まった大雪により競技が中断。最終的に第2ラウンド終了時点での順位が採用され、メダルの行方が決まった。
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3回目の第1グループ終了時で2位に浮上していた日本、さらに残り4人の時点で暫定1位となっていたドイツが涙を呑んだ。当然ながら選手たちからは不満の声が噴出。小林陵侑は、「5分でも待ってればできた状況だったんで。その判断がなぜできなかったのかも分かんないですし、悔しいですね」と運営の“打ち切り”に肩を落とした。
ではなぜ、運営は早々に中断を決めたのか。ドイツ紙『Bild』など複数のメディアの取材に応じた国際スキー・スノーボード連盟(FIS)のレースディレクターであるサンドロ・ペルティーレ氏は「不公平な結果になるくらいなら、あの時点でラウンドを中止する方がマシだった」と強調。各国関係者や選手たちが疑問を投げかけている状況を理解した上で、決断せざるを得なかったワケを訴えた。
「選手や関係者たちは全員にとって不公平だと言っていたのを知っている。もしも、我々が競技を強行していれば、結果も違っていただろうと話していたとも聞いた。もちろん、私も不満を抱く人がいるのは理解できる。だが、我々は滑走路を清掃しようと試みたんだ。その時点で湿った雪の量が異常に多く、大きな転倒やアクシデントを生む可能性があった。もちろん全ての選手たちにとって最高のコンディションを整えるためにあらゆる努力をしたが……」





