ヤクルト「危機的状況」の投手陣に“光明”は――「開幕ローテ」に奥川恭伸、守護神候補に29歳の助っ人右腕
新外国人投手のマイク・バウマンは23日のDeNAとのオープン戦(浦添)で1回無安打2奪三振と完璧な投球を見せ、守護神獲りへ前進した。
初実戦で最速155キロの直球を投げ込んだバウマンだが、変化球では130キロ台中盤のカーブも効果的に使った。日本で活躍するために制球力も意識しており、「相手のバッターが打ちにくいような球をできるだけ投げて、いい結果をもたらせるような投球を意識している」と意気込む。
29歳の右腕は守護神の役割に向けて「求められるのは光栄ですし、チームを優勝に導けられるように、自分ができることをやるだけだと思っている。そこに関しては準備ができている」と力強い。
沖縄で初めて日本のキャンプを過ごし「お寿司やお刺身が好き」で、米国でも巻き寿司を食べていたと話し、日本の食事にも順応している。
このまま順調にいけば、エース候補と言われ続けてきた奥川が開幕ローテ入りする可能性が高く、気さくで真面目な助っ人・バウマンがチームを勝利に導く“切り札”となりそうだ。危機的状況の投手陣だが、光明も見えてきている。
[文:別府勉]
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