鳴り止まない拍手「称え合うことにしませんか」夏の神奈川大会、異例の選手宣誓の舞台裏 問いかけたスポーツマンシップの大切さ 慶應義塾高校・森林貴彦監督インタビュー【後編】

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――慶應高校野球部の場合、それが口だけではなくて、全国制覇した年も夏の甲子園で相手の選手の好プレーに拍手をしていました。

森林 沖縄尚学の打者が先制ホームランを打った時も、グラウンドを一周している間、ウチの選手たちが三塁側ベンチ前で「ナイスホームラン!」と拍手をしていた姿が、テレビカメラに抜かれていました。

――負けたら終わり、生きるか死ぬかの夏の甲子園の戦いの中で、普通なら考えられないことです。でもそれは確実に、チーム内のカルチャーになっています。

森林 どうしてもトーナメントだと敵になっちゃうんです。でも同じ野球をやっている仲間でもあるし、仲間がいいプレーした、いいバッティングしたとなれば、やっぱり褒めるじゃんって。もちろんトーナメントは勝つか負けるかだから、そこでそれはふさわしくないと思う人がいてもいいし、それは否定しないです。ただ、ウチはそういうスタイルで、お互いに尊重しながら正々堂々とやって、でも最後は勝たせてもらいますよっていう。もちろん、どのチームよりも、ウチは負けたくないと思ってやっています。ただ負けたくないからといって、相手を悪く言うとか、ヤジを飛ばすとか、無視するとか、けなすとか、それはウチの美学ではないです。

――本書ではスポーツマンシップを構成する3要素として「尊重・勇気・覚悟」を挙げています。スポーツや部活動を通じてこれらが学べれば、自ずとスポーツの価値向上につながります。これらを世間に発信できれば、高校野球の見られ方も変わってきますよね。

森林 スポーツをやっていた人って、自然とこれらを身につけているよねってなれば、「我が子にもさせたいな」となるでしょう。将来、どんな職業に就いたとしても「スポーツを通じて学んだことが大きかった」と堂々と振り返れるような人が多くなったらいいなと思います。「勝ち」と「価値」の両立を目指して、勝利と成長を両輪にして、これからも「いい顔」のチームを作っていきたいなと思いますね。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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