元巨人の新任コーチがヤクルトの守備を変える 6年目内野手は“衝撃的”な指導に「みんな上手くなると思う」

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寺内内野守備走塁コーチがヤクルトの守備に新風を吹き込んでいる(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 プロ野球はオープン戦がいよいよ開幕する。若い選手たちは練習の成果を実戦でアピールできるかが重要になってくる。

 ヤクルトは多くの若い選手が1軍の浦添キャンプのメンバーに名を連ねた。また、コーチ陣では新任のコーチが若手を集めて熱い指導を行っている。現役時代は12年間巨人でプレーし、引退後は独立リーグの栃木で監督も務めた寺内崇幸内野守備走塁コーチだ。

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 41歳のコーチは「僕も新任ですけど、明るくてやりやすい雰囲気がある。そういうのはプレーでも必要な要素。この若い人たちの良さを生かせるようにしたい」と抱負を述べた。

 基礎を大事にして取り組みながら、応用として「やらなければいけないのは、送球の中でダブルプレーをしっかり取り切ること」を意識づけさせることだ。

 ヤクルトが守り勝つ野球を進めていく上で守備面でも「1点」にこだわる野球が求められる。記録に残らないようなミスで併殺を完成できずに余計な失点を招くことは防ぎたい。

 守備練習のときの大事な要素としては「下半身の場合は股関節が上手に使えないと、うまくプレーができない。上半身では胸のあたり、肩甲骨をうまく使ってプレーさせたい。自分の身体の使い方でどうなるのかをわかって守備練習をやれた方が感覚も良くなりやすい」と話す。

 送球の際も「自分の力感で投げるフォームが変わってしまっては、感覚だけでやっていても送球ミスが起きる。どんな打球を捕っても同じ身体の使い方で同じ送球ができればということで、再現性を高めていく」と、身体の使い方の重要性を伝えている。

 その指導の根本には、現役時代に愛媛県松山市で行っていた自主トレで、元ヤクルトの宮本慎也氏から教え込まれたことが基盤となっている。スーパーサブとして内野の複数ポジションを守ってきた関係から、送球の正確性には磨きをかけてきた。

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