元巨人の新任コーチがヤクルトの守備を変える 6年目内野手は“衝撃的”な指導に「みんな上手くなると思う」
そんな寺内コーチの指導について、6年目の内野手・武岡龍世は「僕も守備のことをいろいろ(周りに)聞いてきましたけど、今まで聞いたことがない。衝撃的でした」と驚きを隠せない。
「わかりやすく教えてくれる。良くなっている実感がある」という武岡は、「(チームの)みんな守備が上手くなると思う。新しい風というか、ヤクルトっぽくない。ジャイアンツっぽい教え方です」と表現した。
オフの自主トレは巨人の増田大輝とともに行っている武岡だが、巨人の選手は送球時に軽く投げても球に勢いがある。23歳はそんな印象を持っており、寺内コーチの指導に通じているという。
ヤクルトは3月28日からの開幕カードが巨人との対戦となる。寺内コーチは古巣との対戦について「昨年の王者、セ・リーグチャンピオンですし、そこは意識しないということはない。そこに勝たないと優勝には近づかない。正々堂々と胸を借りるつもりで精一杯ぶつかっていきたい」と意気込む。
さらに「スタートダッシュはした方がいい。そこまでどれだけ良い準備ができるか。技術だけではなく、気持ち、考え方も伴っていくとプレーの質は変わってくる。そこのサポートも個人的にしたい」と貪欲だ。
堅実な守備が持ち味だった名手が、ヤクルトの守備に“新風”を吹き込んでいる。
[文:別府勉]
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