「打球の質とか打ち方が理にかなっている」と球界レジェンドも認めた西武・中村剛也の「凄さ」とは
【通算満塁本塁打】
(4月29日時点)
1 中村剛也 22本
2 王 貞治 15本
3 藤井康雄 14本
3 中村紀洋 14本
5 駒田徳広 13本
5 江藤 智 13本
5 小久保裕紀 13本
5 井口資仁 13本
9 野村克也 12本
9 江藤慎一 12本
本塁打王を6度獲得した中村も、近年はケガもあって本数が減少傾向にあった(20年9本、21年18本、22年12本)。ところが40歳を迎える今シーズン、中村のバットが輝きを取り戻している。2000三振した29日に通算460号を放ち、翌30日には3試合連発を記録。4月終了時で7本塁打は、リーグトップ8本のオリックス杉本に次ぐ2位。年間では42本ペースと好調なスタートを切った。
自らを「動けるデブ」と呼び、お相撲さん体型のパワーが注目されがちだが、技術の高さには定評がある。三冠王を3度獲得した落合博満氏が自らのユーチューブで、理想的な本塁打を打つ現役選手として名前をあげ「打球の質とか打ち方が理にかなっているのは中村剛也。あの打ち方は他の人はマネてもいいと思う。教科書通りじゃないかな」。
辛口の「オレ流」にも認められるホームランアーチスト。高い技術があるからこそ、打球を飛ばすことができる。三振を恐れないから、1発が生まれる。不惑を前に復活の予感が漂う中村に、本塁打王の「おかわり」を期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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