中日がドラフトで獲るべき人材は?アマ野球のスペシャリストが提言「長打力は課題だが、将来的に深刻なのが投手陣」

タグ: , , , 2023/10/18

 1位で投手を獲得できたら、2位ではやはり強打者タイプの野手を狙いたい。今年の候補では佐々木麟太郎(花巻東)がプロ志望届を提出しなかったものの、度会隆輝(ENEOS)、上田希由翔(明治大)、真鍋慧(広陵)の3人も打者としての魅力は十分だ。いずれも1位で消える可能性は高いものの、もし残っていた場合に推したいのは真鍋だ。早く一軍の戦力になりそうなのは当然度会と上田の2人だが、遠くへ飛ばすという能力と、スケールの大きさでは真鍋が上回っているように見える。ファーストの選手で守備は不器用なものの、投手として140キロを超えるストレートを投げる肩の強さと、脚力があるだけに外野へのコンバートも視野に入れることができる。右の石川、左の真鍋と高校卒の大砲が2人揃ってクリーンアップに並ぶようになれば、長年の課題である長打力不足の解消も見えてくるはずだ。

 この3人が2位で残っていなかった場合には明瀬諒介(鹿児島城西)、広瀬隆太(慶応大)といった右の大砲候補を狙うか、もう1人レベルの高い投手を確保して、下位で素材型の野手を狙うというのも悪くない判断だ。2位で狙えそうな投手では古謝樹(桐蔭横浜大)、岩井俊介(名城大)、上田大河、高太一(ともに大阪商業大)などが候補となる。いずれも大学球界では上位の実力者で、ウェーバー順トップの恩恵を受けられる可能性は高い。3位以降で狙える強打者タイプとしては森田大翔(履正社)、仲田侑仁(沖縄尚学)、佐倉侠史朗(九州国際大付)、高野颯太(三刀屋)などの名前が挙がる。中でもスケールの大きさとしては仲田がリードしているように見えるだけに、ファーストの選手ではあるものの、下位で指名できそうならぜひとも狙いたい。





[文:西尾典文]

【著者プロフィール】

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。

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