「ピッチャーに対するリスペクトも生まれた」 巨人・原監督が投手交代時にマウンドへ行くことで「学んだポイント」とは
今季はマウンドへ行く姿が目立っている原監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人・原監督の投手起用が「変化」していることが注目されている。
14日の広島戦(東京ドーム)に先発した赤星優志投手は7回にマクブルームに満塁弾を浴びて敗れこそしたものの、自己最多の127球の熱投。
打線の援護ない中、粘り強く投げていた赤星に何とか勝ち星をつけさせたいという首脳陣の「親心」を感じさせる起用ともなった。
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ほかにも今季はNPB(日本野球機構)からの要請で、ファンサービス・時間短縮のために投手交代時にマウンドへ行くことになった原監督が降板する中継ぎ投手に肩を抱きながら、ねぎらいの言葉をかけているシーンも目立つようになってきた。
これまではどちらかといえば、継投に関しては早めの判断で知られていた指揮官の心境に変化をもたらしたものは何だったのか。この点に関してかつて巨人のヘッドコーチも務め、巨人OBの岡崎郁氏のユーチューブチャンネル「アスリートアカデミア」に出演した原監督が言及している。
15日に更新された動画内で、今季からマウンドへ行くことになった経緯に関して原監督は、開幕前の監督会議の場で、ファンサービス・時間短縮を目的にNPB側から提案があったことを明かした。この提案を受けて「ファン目線の中で非常に重要である」と感じ、投手交代時にマウンドに行くようになったという。
一方、新しい取り組みによって原監督も様々な点に気づかされたという。
「すごく勉強になったこともあった」という中で特に印象に残った点に関して、動画内ではこう語っている。
「ピッチャーというのは本当に孤独の中で戦っている。そのマウンドに上がっていく。投げる、投げないじゃなく、技術はもちろん大切だけど、やっぱりピッチャーは度胸だと。肝すえて戦う心を強く持たないと、とてもじゃないけどはね返されるなと感じますね」とマウンドは戦場であると改めて感じられたという。