球界トレンドに逆行する肉体改造 不動のレギュラーを目指す好漢・蝦名がオフに突き詰めた“打者の本質”「飛距離は勝手に出てくれたら」【DeNA】

タグ: , , , , 2026/3/13

首脳陣からも期待を寄せられる蝦名。その状態は確かに上がってきている(C)萩原孝弘

「静」と「動」の共存が生む高い出塁率

 そんな28歳の最大のストロングポイントは、積極性と冷静さが同居する打席での振る舞いにある。初球から果敢にバットを振り抜く強気な姿勢を見せながらも、最後にはきっちりと四球を選び抜く。昨季33試合連続出塁という驚異的な記録を支えたのは、この「選球眼」の良さが生んだ賜物だった。

 出塁率.355、しかも後半戦だけに絞れば.417にまで跳ね上がる驚異的な数字は、リードオフマンとして理想的な指標である。「初見のピッチャーでもとりあえず振りに行くことを意識しています。まずは塁に出ることを一番に心がけていますけどね」と語り、相反するミッションをさらりとこなす1番打者がいる意味は、チームにとっても大きい。

「去年はずっと1番を打たせてもらっていたので、その流れを経験してきましたからね。9番にピッチャーが打席に入り、その中でしっかりと落ち着いてボールを見ていけるところも、他の選手にはない僕の良さでもあると思うので。また追い込まれてもしっかり対応もできますし、いまは1番がしっくり来ているかなと思います」

 攻撃の作戦面を統括する靍岡賢二郎ベンチコーチも、蝦名の特性を高く評価している。

「元々ボールゾーンを振らないことが彼の強みなので。なのでそこからカウントメイクしてフォアボールが取れるんです。あとはアタック賭けるところと止める場所が、本人の中で的確に整理できていますよね。そこが良い結果につながっています」

 さらに「彼の持ち味は走塁の判断などのスキルも高いところもあります」と蛯名の「走力」にも着目する靍岡コーチは、「盗塁をバンバンするようなタイプではないのですけれども、ランナーがいるときにはヒット一本でホームまで還ってこられる走力があります。そこはチームとして大きな武器になるところですよね」と太鼓判を押す。

 先頭打者が出塁できれば、牧秀悟、筒香嘉智、宮﨑敏郎、佐野恵太ら中軸に構えるスラッガーたちの一打で得点が生まれる。つまり蝦名が年間を通して“不動のリードオフマン”となれれば、理想的な攻撃パターンの確立にも繋がっていくというわけだ。

 誰もが認める練習の虫で、「とにかく優しい」と慕われる好漢・蝦名達夫。地道に確実にステップアップを続ける先には、チームにとっても大きな目標となる“リーグタイトル”が待っている。

[取材・文/萩原孝弘]

【関連記事】期待を裏切ったバウアー なぜ超大物助っ人は最後まで打ち込まれたのか? 首脳陣が証言した内情「全てが上手く行かないと塞ぎ込んでいた」【独占】

【関連記事】ベイスターズは変わるのか 村田二軍監督が訴えた“凡事徹底”の根底にある名将に説いた常勝イズム「こちらは巨人軍。決して個人軍にならないでくれ」【DeNA】

【関連記事】「恐怖さえも覚えた」イタリアの望外の8強入りに母国も愕然 野球は“サッカー大国”でも話題沸騰「想像を絶する出来事が起こった」【WBC】

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム