「あまりにも日本と感覚が全然違う」悔いが残った今井達也の“出発点” 舞台裏で懸念を抱えていた怪腕が追求する理想【現地発】
トラウトらを相手に空振りを奪う場面もあった今井(C)Getty Images
春のキャンプで「久々に測った」という歩幅。そのワケとは
「こっちに来てから何回も言っていますけど、(マウンドの)傾斜がだいぶ日本と違う。日本でやっていたことをそのままやってみようと思ったんですけど、マウンドの傾斜とアジャストするのが難しかったと感じた。メジャーリーグのマウンドの仕様というか、そういうところにアジャストしていかないといけない。一日でも早く傾斜にあったフォームというか、メカニックを取得していきたいと思います」
メジャーのマウンドは日本と比べては土が非常に硬く、どの球場でも一貫した硬さと勾配(高さ25.4cm)が保たれているのはよく聞く話でもある。最近では日本のスタジアムもメジャー仕様になっているというが、それもまだ一部。投手によって、合う、合わないはあるに違いなく、今井がプレシーズン中から不安視し続けていたのは、懸念材料ではある。
筆者がアストロズのキャンプ地を訪れた3月10日のこと。ブルペンでの投球練習時、投手コーチも交えてマウンド上で歩幅などを確認するシーンがあった。練習後にそれを尋ねると、依然としてかなりの違和感を抱いていたようだった。
「傾斜の違いとか、ボールの違いで、日本のときよりも若干、歩幅が広くなっていることに気づいた。あまり歩幅を測ったりはしなかったんですけど、あまりにも日本の時と感覚が全然違うので、目に見えてわかりやすい違いをみつけられればなと思って、久々に、こっちに来て初めて歩幅を測ってみました。やっぱり広かったです」
その時には「シーズンまでに自分が気持ちよく投げられる歩幅だったり、タイミングの取り方だったりを探していければいいかなと思います」と話していたが、エンゼルス戦後の言葉を聞く限り、その作業はまだ完了していない様子。だとすれば、今後もその部分の修正がポイントとなっていくのだろう。
幸いなのは、上記通り、メジャーのマウンドは一貫性があるとされていること。ならば、しっくりとくる歩幅、そしてメカニックを確立さえできれば、理論上はそれが他球場でも適応できるということになる。
「悪いところを見つけるなら早いうちがいいと思います。終盤のポストシーズンがかかっていたりといった時期に見つかるよりかはいいと思いますし、ホントにまだまだ練習不足というかアジャスト不足を感じましたね」
今井の次の先発機会は今週末、敵地サクラメントでのアスレチックス戦と予想されている。メジャー2度目の登板で、向上を示せるかどうか。しばらくは手探りかもしれないが、試行錯誤しながら最善の投球フォームを見つけるのが、飛躍の鍵になっていくに違いない。
[取材・文:杉浦大介]
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