「柔道界における汚点」畳の上で乱闘寸前…英雄vs東京五輪銀メダリストの騒動に仏メディアが怒り「珍しい光景だ」【パリ五輪】

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ツシシビリの反則は許されるものではないが、挑発を繰り返したリネールの行為もスポーツマンシップからは程遠いものだった(C)Getty Images

 今度は畳の上で“乱闘寸前”騒ぎだ。

 現地時間8月2日、シャンドマルス・アリーナにてパリ五輪柔道男子100キロ超級が行なわれ、2012年ロンドン大会、16年リオ大会で金メダルを獲得している“地元の英雄”テディ・リネール(フランス)が、準々決勝で東京五輪銀メダルのグラム・ツシシビリ(ジョージア)に勝利。試合後の騒動が波紋を呼んでいる。

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 会場が騒然となったのは、決着直後のシーンだ。審判から一本勝ちがコールされると、しばらく相手の襟から手を離さなかったリネールは、ツシシビリに両足で蹴り上げられ、畳の上にバタリ。その後、ツシシビリがリネールに顔を近づけ、何やら言葉を掛けると、続けざまにキック……。結果は一本勝ちから、反則勝ちに変更となった。

 この結果を受け、仏紙『Le Parisien』は、同競技における礼法の重要性を前置きした上で、「柔道界における汚点だ」と厳しく批判。「テディが左手を対戦相手の首を押さえつけると、そのツシシビリに両足で持ち上げられた」「テディは自分が倒れる前に喜びを表現し、ツシシビリはそれを快く思わなかった」などと同シーンを振り返っている。

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