スランプ吹き飛ぶ、長打率8割超え! 佐藤輝明に漂う岡田監督が求めた「強打者の理想」の姿【阪神】
阪神就任が決定して間もない昨年11月に「CoCoKARAnext」の独占インタビューに応じた岡田監督は、伸び悩んでいた佐藤について、「この2年間見て能力があるのは分かっているけど、まだまだ活かしきれていないというか、もっとホームランの数にしても伸びるはずなんで」とキッパリと答え、こう続けた。
「グリップが耳くらいで、高い。肩くらいまで下ろして、レベルに打てるように。どっしり感が欲しい。攻められるから振るという悪循環があった。結局その球をどう打つかではなく、どう見送るか。相当ボール球を振ってると思うんでね」
さらに今季に4番を務めた大山悠輔とともに「クリーンアップを打たないといけない。その2人が色んなところを守ったりするとチームとしてもどっしりしない」とも強調していた岡田監督。百戦錬磨の名将が幾度も求めた「どっしり感」が、今の佐藤には感じられる。
今月14日に18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた阪神。ここから彼らに求められるのは、1985年以来の日本一だ。そのためには、クライマックスシリーズを制し、セ・リーグ代表としての切符を掴む必要がある。レギュラーシーズンとは異なる戦いが求められる短期決戦は、独走状態で王者となった猛虎とて容易ではない。
そうしたなかで、威風堂々と打席に立つ佐藤が38年ぶりの“ソレ”のカギを握りそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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