【阪神】嵐のオフ再び 終戦したチームで厳冬更改必至 注目集める「泣く人、笑う人」
中野はプロ4年目シーズンを143試合に出場、打率「.232」、1本塁打、32打点。期待された足も昨年の「20盗塁」から「6盗塁」と減らした。
昨年は164安打をマーク、最多安打のタイトルも獲得したが、今季はオープン戦から34打席連続無安打の時期があるなど、開幕前から不安視されていた。実際にシーズンに入っても127安打とパフォーマンスを落とした。岡田監督もシーズン最終戦で「ファーストストライクを最後まで打たない」と苦言を呈したが、追い込まれてから力ない打撃も目立った。
同じくチームの主軸として期待された佐藤輝明もCSファーストSを8打数1安打とふるわなかった。今季は120試合に出場し、打率「.268」、期待された本塁打は「16」と4年連続の20本超えは叶わなかった。
サードに正式にコンバートされ、攻守でチームを盛り立てることが期待されたが、ファームで調整の時期もあり、PSに入っても結果を残せず、悔しいシーズンとなった。
一方、チームに光をもたらしたのは若虎、前川右京、森下翔太の躍動した姿にもあった。
プロ3年目の前川は前年度33試合から今季は116試合と大幅に出場機会を増やし、打率「.269」、4本塁打、42打点と成長を示した。
同じく2年目の森下もCSファーストS、各打者が苦しむ中、2戦目は初回に左翼線へソロホームランをマーク。期間中の打率は「.625」と気を吐いた。昨年の日本シリーズでも新人の歴代最多打点となる通算7打点をマークと勝負強さを発揮したが、「岡田チルドレン」が最後の一戦で意地を示した。
年末の契約更改は選手にとってもシーズンを現す通知表のようなもの。昨年のVメンバーがどのどうな結果を受け取るのか。この点も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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