「好調なうちに打線も」首位快走の阪神に求められる打撃陣の奮起 球団OBが要望「投手が登板過多になってしまう」
大山ら主軸打者の復調がさらなる浮上の鍵になる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季、球団史上初のリーグ連覇、そして2年連続日本一を目指す阪神は、4月21日に初めて首位に躍り出ると、現在までその位置をキープしている。開幕直後こそ、勝ち星が思うように伸びなかったものの、4月中旬からは引き分けを挟んでの7連勝で一気に波に乗った。現在はセ・リーグの貯金を一人占めする状況となっている(5月6日終了時)。
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オープン戦より不安視されていた打線では開幕以降も主力打者の調子が上がらず、ここぞという場面で決定打が出ない試合もあったものの、徐々につながりをみせ始め、接戦を競り勝つ展開が増えていった。
もちろん、リーグトップのチーム防御率(2.13)が示すように、昨季同様、投手陣の活躍がチームの原動力となっていることも間違いない。先発、リリーフの安定したパフォーマンスにより、僅差のスコアで逃げ切るという展開もここまでの戦いでは多くみられる。
今後、さらに首位の座を固めていくためにも、打撃陣の奮起は不可欠。その中でも、昨季も打線を引っ張った中心選手の復調を強く訴える球団OBの声も聞こえてきている。
現役時、セパ両リーグでプレーし、先発投手として阪神の2度のリーグ優勝にも貢献した下柳剛氏が、YouTubeチャンネル『柳に風』を5月6日に更新した。
今回の動画において下柳氏は、ここまでの阪神が「優勝した昨季の同時期よりも良い成績」と指摘した上で、打撃陣への要望として「チームが好調でいるうちに打線は調子を上げていって欲しい」と述べており、期待が寄せられながらも不振が続く大山悠輔、佐藤輝明の両主砲と、8番で上位へのつなぎ役となっていた木浪聖也の名前を挙げた。