チーム初のリーグ連覇を目指す阪神の最大の敵は巨人 「脅威になる」と高木豊氏が明言する理由とは
実際に高木氏はキャンプで岡田監督とも話を交わしたとした上で、昨季の巨人の戦いの印象について「動きそうで動かなかったな」と話していたという。智将といわれる岡田監督は様々なデータを頭に入れた上で的確な分析力で知られる。他球団に関しても特徴をしっかりつかんだ上で戦いに生かしていた中、新監督ということもあり、今季に関しては「特徴をつかみきれていないのは巨人」と高木氏はこの点が巨人には有利に働くと見る。
さらに巨人にとって上積みとなるのは、強力な内野布陣にもある。一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝、三塁・坂本勇人、遊撃・門脇誠と、「内野手が鉄板的に決まっている」(高木氏)こともプラスに働くと予想した。
先発陣に関しても開幕投手を任された戸郷翔征、復活が期待される菅野智之、昨季10勝をマークした山崎伊織など核がしっかり定まってきたことで「ある程度戦えるメンバーはいる」と断言。
現在、巨人では守護神候補の大勢が故障したことを不安視する向きもあるが、オフには救援陣の充実をはかったことで、他球団にとって巨人は「嫌だと思う、不気味だと思う」とした。
さらに巨人の戦い方としては「今まで通り、どっしりして打つのを待つとやっていたら、これは(岡田監督の)術中にはまってくると思う」とした上で、阪神を上回るためには「その計算を狂わせるような采配が阿部監督はできるかどうか」と指揮官どうしの〝頭脳対決〟になるとも語った。
昨年の巨人、対阪神の戦績は6勝18敗(1分け)と歴史的な惨敗に終わった。巨人にとっては9月14日に行われた甲子園の試合では主砲の岡本和真が意地の39号を放つも、3-4と敗れ眼前で優勝を決められるなど、これ以上ない屈辱も味わった。「打倒・阪神」はチーム全員が持つテーマでもあり、ファンにとっても伝統の一戦が盛り上がることは期待されている。
2年連続Bクラスからの浮上を果たせるか。青年監督の采配に注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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