【阪神】首位広島と1差 「新庄劇場」に大敗を招いた”ミスの連鎖”とは
傷口を広げたのは攻撃面においての細かいミスにもあった。
3点差をつけられた直後の五回の攻撃。無死満塁から渡辺諒が中犠飛を打ち上げ1点を返した場面。左中間への深い打球だったにもかかわらず、二走の森下は二、三塁間のハーフウエーで打球を見ており、タッチアップできず、三塁へ進めなかった。勝負への準備ができていないといわれても仕方がなかった。
岡田阪神が昨年日本一に輝いたのは、指揮官が求める「普通の野球」を各選手が体現できたためともいわれている。得点力は低くてもミスを減らし、確実に勝機に結びつけるなど、スキのなさが光ったが、迎えた今季、貧打は目立ち、ミスの連鎖となれば指揮官が怒りを募らせるのも無理はない。
首位の広島は29日のオリックス戦(マツダ)に末包昇大、小園海斗の活躍含め19安打14点の大勝と勢いに乗る。交流戦の勝敗次第ではリーグ戦再開時に差をつけられかねない。連覇を目指す岡田監督が今後、どのようにチームを動かしていくかも注目となる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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