「さすがだなと思いました」 阪神CSファイナルS負けなし3連勝の裏で球団OBから絶賛された「陰のMVP」とは
また金村氏が注目したのは投手陣をリードした、坂本誠志郎捕手だという。
この日は6人の継投をサポート、捕手として柔軟なリードで投手を助けたとした。
3番手に投げた左腕、岩貞祐太に関しては特に力むタイプとした上で、最初のバッターに対し「全球スライダー」で勝負と、うまく力を抜かせるような配球が光ったとした。
また捕手・坂本の働きに関しては「絶妙なタイミングでマウンドに行く」と投手の状態、心理をよく見極めていることもポイントとした。ときに走者がいない状態でも、〝危ない〟と見れば声をかけにいくことで投手の気持ちを落ち着かせることで失点を防ぐ。こういった姿勢を金村氏は「さすがだな、と思いました」と絶賛。
結果として、このCSファイナルSもファーストSを2連勝で勝ち上がり、勢いのついていた広島打線相手に3戦でわずか4点に抑えるなど、最少失点に抑えるリードが光ったとした。
MVPには木浪が輝いたが、金村氏もこれを「妥当」と支持した上で、「僕は(MVPは)誠志郎(坂本)かなと思ってました」と最後まで、坂本の攻守にわたっての健闘をたたえていた。
いよいよ今月28日から始まる日本シリーズの場でも優秀なピッチングスタッフをどう束ねていくのか。扇の要である坂本の存在にも改めて注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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