阪神オープン戦6連敗 少し気がかりな「攻守の不安材料」とは
一方でこの日は守備のほころびも目立った。屋外球場で春先特有の肌寒さという点もあったが、2回には阿部寿樹の飛球を三塁を守る佐藤輝明が落球。その後失点につながった。1点を追う5回一死二塁の場面でも渡辺佳明の打球を左翼・前川右京がファンブル、猛チャージをかけた結果だったが、その間に二走のマイケル・フランコが本塁に生還と痛恨のエラーとなった。
し烈な左翼手争いが現在チームでは行われているが3月2日に行われた日本ハムとのオープン戦でも左翼守備についたヨハン・ミエセスが打球をはじき、適時失策となるシーンがあったばかり。現在強肩と堅守で知られるシェルドン・ノイジーが出遅れている中で守備面の不安が露呈している。
甲子園でのオープン戦も残り3試合。その後は高校野球に明け渡すため、本拠地での課題はつぶしておきたいところでもある。
オープン戦開始から6戦6敗はシーズン最下位に終わった2018年以来。この日は3安打3失策と攻守にふるわず。この時期の勝敗は開幕に向けての調整段階とはいえ、少し気になる連敗街道。早めにファンも安心させたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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