無情な岡田体制の終幕から待ったなし 新体制下の阪神がFA争奪戦も予想される大山悠輔を「引き留めるべき理由」

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 とりわけ注目を集めているのは、昨オフに1億5000万円増の2億8000万円で単年契約を交わしていた大山悠輔だ。

 すでに国内FA権を取得している主砲だが、今季は下半身のコンディション不良も影響して不振の時期も長く、打率1割台に低迷した6月には2軍での調整時期もあった。成績不振による2軍での調整は、1軍に定着し始めた2018年以来の経験だった。

 屈辱的なスランプは味わった。それでも大山は最終的に7年連続で2桁本塁打をマークし、リーグ2位の得点圏打率.354の勝負強さも発揮。守備面でも巧みなグラブ捌きに定評があり、今季も守備率.994と上々だ。また、常に全力疾走を怠らない姿勢でもチームへの影響力は大きく、藤川新体制下でも必要不可欠となる。ゆえに全力で引き留めるべきだろう。

 仮に権利を行使すれば、複数球団による争奪戦も予想される。いまや希少となった本塁打を打てる右のスラッガーは、打線の活発化を求めるチームにとっては是が非でも欲しい人材ではある。

 8年間過ごした球団への愛着か。はたまた、野球人として欲求か。いずれにしても、今オフに下される背番号3の決断が阪神の今後を左右するのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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