岡田阪神マジック点灯 強さの裏にチームをけん引した「隠れキーマン」
今季から二塁にコンバートした中野は守備の貢献度も高い(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は8月16日の広島戦(マツダスタジアム)に5-3と勝利し、いよいよ優勝への「マジック29」を点灯させた。
試合前から、指揮官から選手への猛烈な「ムチ入れ」が注目となった。この日のオーダーには前日のプレーで攻守に精彩を欠いた三塁手、佐藤輝明を外し、小野寺暖外野手を一軍ではプロ初めてとなる三塁に起用した。打撃好調な小野寺を生かし、佐藤輝には今後を見据えて、猛省を促すなど、試合前から「勝負の鬼」としての顔をのぞかせると、試合が始まれば、主力がしっかり機能した。リードオフマンの近本光司は初回、相手先発、九里亜蓮のチェンジアップを右前に運び、21試合連続出塁を果たすと、2番・中野拓夢の打席で今季21個目の盗塁に成功。
【動画】阪神の1、2番が好調!5日のDeNA戦で近本光司が痛烈なタイムリーを放ったシーン
1-1で迎えた2回の第2打席では二死一、三塁から今度は右翼線へ運び適時打をマークと勝ち越しに成功した。続く2番・中野にも適時打が飛び出し、この回一挙に4点を奪い、逆転に成功した。
また今季チームの快進撃の象徴として、リードオフマンの近本が注目されることが多いが、2番打者、中野も十二分にチームを支えた。
この日は近本、中野ともに3安打の猛打賞、ともに打点もあげ、チームの勝利に貢献した。中野は現在リーグ5位の打率(・304=16日現在)をキープ、高い出塁率も誇り、今季から二塁にコンバートとなったが、高い守備力でもしばしばチームを救っている。