勝利へのピースは埋まるか 新生藤川阪神で注目される「4番打者」「正捕手争い」の行方
梅野がマスクをかぶった試合で昨年大きく注目を集めたのは、くしくも岡田監督のラストゲームだった。
DeNAと戦った、10月13日に行われたCSファーストS第2戦(甲子園)、初回に森下のソロで先制したが、2回に先発左腕の高橋遥人が崩れた。
先頭の宮崎敏郎に二塁打を許すと続く桑原将志に初球を右前打、森敬斗にも初球を内野安打とされ、あっというまに無死満塁のピンチを迎えてしまう。
その後、戸柱恭孝に走者一掃の3点二塁打を許し、試合をひっくり返された。指揮官はこの回限りでバッテリーごと交代。試合後には梅野について初球の入りかたなど、リード面に厳しい目を向けたことも話題となった。
強肩やブロッキング技術など、球界屈指の捕手として知られる梅野も今季は4年契約の最終年と勝負を賭ける年になる。また投手の目線にあわせたリードで知られる坂本、ほかにも「打てる捕手」として注目集める中川勇斗、栄枝裕貴などそれぞれの強みがあるだけに、どのように藤川新監督が「最適解」を見出だしていくのかも興味深いポイントとなりそうだ。
球団創設90周年という節目の年にどんな形で選手の背中を押していくのか。青年監督の挑戦に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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