「いきなり抜擢してくるかもわからない」藤川阪神、注目の遊撃争い 球界OBが着目する「トッププロスペクト」とは

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 一方の小幡竜平は昨年は50試合の出場、打率.241、1本塁打、9打点。木浪同様に小幡も7月中旬に左太もも裏の肉離れで離脱と遊撃争いを行った2人とも、レギュラー奪取といえるほど、満足のいくパフォーマンスを示せなかった。

 そこに存在感を示せるかととひそかに注目されているのは、宜野座スタートとなった今季が高卒2年目シーズンとなる山田だ。

 仙台育英高出身、23年ドラフト3位入団。ルーキーイヤーはウエスタンリーグで102試合に出場、打率・217、0本塁打、13打点をマーク。全体的にまだ線の細さも感じさせるが、昨年の秋季キャンプでは紅白戦で1番を務め、安打を放つなど藤川監督にアピールも行った。
 
 高木氏も山田に関しては「ちょっと非力かなという風に思われているけれども、このオフにガラと変わっているかもしれないし」と伸びしろに期待をかけながら、高校時代からセンスある守備力が知られていたとあって、春季キャンプの内容次第では「いきなり山田を抜擢するかも分からないし、守備固めで(1軍に)置いとくとか、いいかねないよね」と指揮官の抜擢もありうると見る。投手出身の藤川監督だけに、起用に関しては守備力を重視するのではないかという見方を示した。

 動画内ではほかのポジション争いに関しても言及している。

 藤川新監督率いる阪神に関しては強みの投手力を生かすためにも、打線、守備強化の必要性も認められている。高卒2年目の定位置奪取は厳しい道のりも予想されるが、巨人で長く遊撃を守った坂本勇人が1軍定着を果たしたのも高卒2年目シーズンとなる。

 まずはやわらかなハンドリングなど、守備は一級品とされる若き遊撃手が躍進を果たせるか。今春の阪神キャンプ、注目の一人となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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