【阪神】破竹の9連勝でいよいよマジック「3」 光った「恐怖の8番打者」の存在感
木浪は守備面の貢献も高く評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
アレへの道が一直線となっている阪神の勢いが止まらない。
阪神は9月12日の巨人戦(甲子園)に1-0と勝利し、今季3度目となる9連勝を達成。先発した西勇輝投手が2安打完封と圧巻のピッチングを見せ、巨人打線を封じ込めた。この勝利でいよいよ優勝マジックは「3」となり、早ければ明日にも岡田彰布監督が宙を舞うことになりそうだ。
【動画】先発の西勇は7回、四球で走者を出すシーンもあったが続く丸を見逃し三振と封じた
先発の西勇は二塁も踏ませない完璧な内容、シュート、スライダーなど変化球の制球も冴え、ストライクゾーンへの出し入れで巨人打線を翻弄。7回は四球から一死一塁のシーンも作るが、丸佳浩を落ち着いて内角直球で見逃し三振とすると、続く岡本和真も二ゴロとゲームを支配した。この日の西勇の完封勝利含め、今月に入ってからの9連勝はすべて先発投手に白星がつき、これは球団55年ぶりの快記録ともなった。
他球団垂涎のピッチングスタッフがチームを支える中、大きかったのはこの日、犠飛を放ち、唯一の得点を奪った8番打者、木浪聖也の貢献にもある。
序盤から投手戦の様相を見せ、緊迫感ある投げ合いが続く中、2回一死一、三塁の好機に相手先発山崎伊織の直球をしっかり捉えて、右翼フェンス近くまで運んだ。犠牲フライには十分な距離を放ち、三走のシェルドン・ノイジーが先制のホームを踏んだ。