「前半戦がいかに打てなかったか」連覇を逃した阪神 球団OBは開幕から続いた打線の不振が原因と一喝
佐藤もシーズン序盤は極度の不振に陥り、2軍落ちも経験した(C)産経新聞社
開幕から稀に見る混戦状態が続いた2024年のセ・リーグペナントレースだったが、9月28日、巨人の優勝が決定した。そして、昨年王者であり、今季も最後まで巨人に肉薄した阪神は及ばず、連覇を逃した。
【動画】「2位確定!」2024年9月29日【 阪神 vs DeNA】 佐藤義則の眼
その阪神は9月29日、DeNAに7-6で勝利し、2位を確定させている。Aクラス入りにより連続日本一への権利も掴んだものの、やはり目標としていたリーグ連覇達成はならず、悔しさを噛みしめるシーズンとなった感は否めない。夏場以降は、Aクラスにとどまり続けながら、最終盤で阿部慎之助監督率いる宿敵・巨人に振り切られ、優勝をさらわれた阪神。やはり前半戦、勝率5割前後の成績が続き、混戦から抜け出せなかったことが後々まで響いた。
そして前半戦において、主力打者の不振が長引いたことも優勝に届かなかった原因の一つであることは間違いない。大山悠輔、佐藤輝明はともに開幕から不調に陥り、シーズン序盤で2軍行きを命じられている。打線の軸が不在となり、6月中にはリードオフマンの近本光司が4番を務めるという苦肉のオーダーも組まれた。また、昨季要所で存在感を示し優勝に貢献した、ノイジー、ミエセスの両外国人は今季1軍で目立った実績を残せず、すでに今季限りでの退団が発表されている。
シーズン後半では打線も調子が上向き、巨人と最後まで優勝争いを演じただけに、前半戦でチーム結果に影響を及ぼした打線の非力さが余計に悔やまれる。そして、その中での2位という結果を得た今季阪神には、球団OBも複雑な想いを抱いているようだ。