「遅いボールは当てられるという典型だったかな」元阪神投手コーチが分析 巨人“ロマン砲”に被弾したワケ
阪神ネルソン(左)は巨人リチャードに同点3ランを浴びた(C)産経新聞社
現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した佐藤義則氏が7月22日までに、自身のYouTubeチャンネルを更新。21日の巨人戦(東京ドーム)で5-0から逆転負けを喫した阪神の戦いぶりを分析した。
【動画】前期終了 2025年7月21日 【阪神 vs 巨人】 佐藤義則の眼
6回までに小幡竜平の2打席連発、この試合で通算1000安打を達成した大山悠輔の2ランと、3本塁打で5得点を奪った。チーム防御率1点台(1.99)の投手陣なら、逃げ切り必至と思われていただけに、佐藤氏も「落とし穴がありました」と表現した大量失点だった。
先発・伊藤将司については「6回まで何の文句もつけようがない」と絶賛する内容。しかし、先頭の巨人・佐々木俊輔に左翼への二塁打を許してから一転した。
「5-0、ノーアウト二塁で何を考えるか。バッターオンリー。バッターを打ち取ることだけを考えないと」。伊藤将は走者を許してからボールが甘くなり、連打と失策も絡んで、2失点。なおも1死一、三塁のピンチで2番手右腕のニック・ネルソンにマウンドを譲った。
巨人の打席にはリチャード。ソフトバンクから移籍後、対右投手は24打席0安打だった。阪神にとっては、必勝とも言える継投だったが、カウント2-2からバッテリーが選択したのは、チェンジアップ。これをひろわれ、左中間席に同点3ランを浴びた。
「伊藤将の真っすぐを見逃していた。ちょっと使えないかなと思っていたけどね。阿部(慎之助)監督の代打を出さない『采配』になるのかな」






