矢野阪神 波紋呼ぶV厳命内閣の「あのウイークポイント」とは

タグ: , 2021/12/6

 阪神の来季コーチ陣容が注目を集めている。3日に球団から正式発表。勝負の4年目を迎える矢野監督を支える一軍スタッフは今季と変わりなく、新たに藤井康雄1・2軍巡回打撃コーチ(59)、二軍に江草仁貴投手コーチ(41)、野村克則バッテリーコーチ(48)、工藤隆人外野守備走塁コーチ(40)が加わることになった。

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 一方、波紋を呼んでいるのは、一軍コーチ陣に入れ替わりがまったくなかったことに起因している。阪神のコーチ人事をめぐってはこれまでもファンの間で論争を巻き起こしてきた。今季はヤクルトとゲーム差なしの2位と優勝に手が届くところまで勝ち星を積み上げながらも涙をのんだ。「長年の課題とされる守備難と、ムラのある打撃が足を引っ張りました。打線も調子がいいときは一気に走るが、調子が悪くなると長い。特に後半戦失速には、前半戦好調だった佐藤輝、大山、サンズらの主力がそろって不振に陥ったことも響いた。いかに選手の好調をキープさせるか、不調の期間を短くできるかはコーチの腕の見せどころとなる」(球界関係者)

 さらに深刻なのは「お家芸」ともいわれる失策の多さ。今季も4年連続となる両リーグワーストとなる「86」失策を記録。「あと1点」の勝負弱さと共に「ザル守備」がチームの足を引っ張ったというのは自他ともに認めるところとあって、特に内野守備を任せる久慈、藤本の両コーチにおいてはテコ入れを期待する声もあったが、フタを開けてみれば、まさかの全員続投。この背景には「矢野監督も来季は勝負の単年契約となる。結果を残せなければ、首切りがささやかれる中、なかなか新たなコーチ招へいは難しかったのかもしれない」(同)と契約年数が影響したと見る向きもある。





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