大盛況の東京大会は「これまでで最悪」 蘭代表コーチが解決されなかった“サブトラック問題”を糾弾!「とんでもなく異常だった」【東京世界陸上】

タグ: , 2025/9/23

 本番直前の最終調整を行うサブトラックは、心身ともに極限状態にある選手たちにとって「第二の戦場」とも言われる重要な拠点。結果を左右する場とも言っていい。それだけにミューリー氏は「非常に危険ですらあった」と語気を強める。

「試合に向けた準備で選手たちに求められたことはとんでもなく異常なことだった。ウォーミングアップからスタジアムのコールルームに呼ばれるまで30分もかかっていた。しかも、移動はバスでしなければならないんだ。競技を終えた後のリカバリーを考えても、あれはとても危険だ。選手たちが適切な保護を受けられているとは思えなかった」

 さらにミューリー氏は参加する2000人の選手とサポートスタッフが宿泊する大型施設についても「最初の5、6日間はホテルが過密で、非常に騒々しかった。そんな状況で選手たちが平静を保ち、ストレスを感じないようにするのは至難の業だった」と指摘。グラウンド外でのホスピタリティの欠如に異論を唱えた。

 9日間で観客数が50万人を突破する大盛況となった今回の世界陸上。表向きには大成功の印象が強い34年ぶりの東京開催だったが、今後の国際イベント招致に向けた小さくない課題も残る形となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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